平昌2018冬季パラリンピックに初めて北朝鮮の選手団が参加した。3月7日に韓国の選手村に到着した北朝鮮チームは、ウズベキスタン、中国とともに、役員を含む20名の選手団が、雪の舞う平昌の空の下、世界の舞台に姿を見せてくれた。
しかし予定されていた9日の開会式での南北合同行進については行わないことが韓国側から発表された。北朝鮮が「竹島=南北両国では独島」が記載された「統一旗」の使用を主張し、韓国はIPC(国際パラリンピック委員会)が政治的な宣伝を禁じていることから応じなかったため、南北合同での入場行進は実現しないこととなった。
これに対し、就任して初めてのパラリンピックを主催するIPCアンドリュー・パーソンズ会長は次のように語った。
「残念だが、2つの国の決定を尊重します。オリンピックでは両国の対話を進める上で大きな進展を遂げた。そして、2018年北朝鮮の平昌への参加は、パラリンピックにとって大きな前進だと思う。韓国で冬季オリンピックをデビューさせるという事実は、とても重要だと確信しています」
南北の融和のシンボルの役目を果たす北朝鮮のパラリンピアンは2人。
KIM JONG HYONは、ノルディック選手で3月11日のクロスカントリースキー男子ロング15km(座位) と14日のスプリント1.1kmの2種目に出場する。MA YU CHOLはスプリント1.1kmのみ出場する予定。