12月2日、2017JTU(日本トライアスロン連合)主催のパラトライアスロンミーティングが今年も東京都港区の日本財団ビルで開催された。今年度の強化指定選手から5名(土田和歌子、円尾敦子、宇田秀生、中澤隆、長井敬二)が出席、宇田が司会進行を務めた。
冒頭に岩城光英JTU会長の挨拶があり、JTUパラリンピック対策チームマネージャー松山アヤト氏より活動報告がなされた。パラトライアスロンは、2020東京パラリンピックへ「メダル獲得と普及」を掲げ、強化合宿に力を入れている。東京都の教育推進支援事業では小・中・高等学校への訪問、選手発掘事業への参加など運営と選手が協力して活動したことなど報告が行われた。
JTUパラリンピック対策チームでは、来年度から新たに強化指定選手の記録会を開催したり、視覚障害のガイドとして、エリート出身の選手からの発掘・育成に力を入れる予定であるという。
パラトライアスロン大会開催の普及に向けて、宮城県トライアスロン協会から木幡智彦副理事長が、七ヶ浜大会を事例を紹介した。コースは急な坂が多いのが課題だが、いずれTRI-1(車いす)も開催できるようになることを考えていると語った。
また、車いすテニスのナショナルチーム・中澤吉裕監督と松山氏による「日本車いすテニス協会の取り組み」について対談が行われ、歴史の長いパラリンピック代表チーム、専門的な障害者スポーツの競技運営から、パラトライアスロン関係者が多くを学ぶ機会を持った。
中澤監督は「逆に、健常者とパラの協会が一体となっているトライアスロンにも、利点や欠点があるのではないか?」との質問もあった。
JTUアンチ・ドーピング委員会副委員長の牛島史雄医師は、アンチ・ドーピング講習会を行い、Jリーグ初のドーピング違反などを例に、「競技者は自らが摂取する物に責任を負う」ことを強調した。
パラリンピックサポートセンター推進戦略部の金子知史プロジェクトリーダーよりパラサポの活動が紹介された。
最後に意見交換がなされ、和やかな雰囲気の中で閉会した。