月15日・ソチパラリンピック競技大会8日目。アルペンスキー男子は最後の種目ジャイアントスラローム(以下GSと表記)が行なわれた。日本人選手の得意な種目で、全員が出場した。世界最強を証明したかった座位は、森井大輝が7位、鈴木猛史が10位、夏目堅司が16位だった。
前半の金メダルなど好成績で幕をあけ、期待が高まるなか、過去経験のない厳しいバーン状況を耐えつづける疲れが森井を襲っていた。
1本目を滑り終えた森井は「格好よく撮ってね」などおどけたふうな言葉をくれるが、カメラから見える表情にはすでにいつもの森井の強さはなかった。
立位は、年長の阿部敏弘が6位入賞「自分の滑りができた」と満足していた。
復帰戦の東海将彦はSL・GSと4本を冷静に滑り終え下肢障害でも道具の工夫による可能性と同時に、身体的トレーニングにも力をいれていくと話していた。
山崎福太郎は「自分のリセット地点をみつけた」と、これからの競技が楽しみである。
不調に終わった三澤拓だが、つねに状況・状態を把握し結果を正確に受け入れようとしていた。
クロスカントリー・ミックスリレー
クロスカントリーはミックスリレーが行なわれ、日本からは新田佳浩、太田渉子、久保恒造、出来島桃子が参加。
・レースの結果
アルペンGS
(座位)
1位 KUNZ Christph LW10-1 SUI 2:32.73
2位 PETERS Corey LW12-1 NZL 2:33.20 +0.47
3位 RABL Roman LW12-1 AUT 2:33.31 +0.58
(立位)
1位 GAUTHIER MANUEL Vincent LW6/8-2 FRA 2:25.87
2位 BUGAEV Alexey LW6/8-2 RUS 2:27.87 +2.00
3位 SALCHER Markus LW9-1 AUT 2:28.14 +2.27
6位 阿部敏弘 LW6/8-1 JPN 2:36.33 +10.46
9位 小池岳太 LW6/8-2 JPN 2:38.07 +12.20
10位 東海将彦 LW3 JPN 2:38.12 +12.25
26位 山崎福太郎 LW9-2 JPN 2:59.03 +33.16
クロカン
ミックスリレー
1位 ロシア
2位 スウェーデン
3位 ノルウエー
4位 ウクライナ
5位 ドイツ
6位 アメリカ
7位 日本