昼とかに、エリート女子とエリート男子の間になどにやっていただけると、こちらとしては、すごく嬉しいなと思います!
■木村潤平(社会福祉法人ひまわり福祉会/東京)PTWC
ーー今日のレースについて
「お台場で走るのが初めてで、分からないところが多かった。試走も、試泳も交通規制上できなかったので、ちょっとうまくできなかった部分もある。試泳をすれば、どれを見ていけば良いのかがわかる。ギリギリで決まったイベントとはいえ、今回の失敗も含めて、やったことが大事なことだと思う。これで(パラリンピックの)認知度も上がればと思います。やっぱり、昼間にやって欲しいですよね。朝じゃなくて。これじゃあ、どんなにお台場で遊んで、ちょっと見ようかなって思っても、見てくれる人も少ない。たとえば、昼とかに、エリート女子とエリート男子の間になどにやっていただけると、こちらとしては、すごく嬉しいなと思います」
ーーハンドバイク、車椅子レーサーでのコースは
「テクニカルなコースではあったんですけど、特別難しいコースではないという感じです。日本ではレース前や普段から車椅子でコースの練習をすることができないんです。特に、ハンドバイクは道路でもこげないです。そういう意味で、日本がもう少し、ハンドバイクでも漕ぎやすい場所が増えてくれるといいなと思ってます。
障害のある競技者が普通にできるようになればいいと思います。テクニカルな練習をするとなると、人もいなくて車もいなくてとなると、そういうところって直線の誰もいないようなとこしかないので、そういうところが増えたらいいなと思ってます」
ーーリオからの一年振り返って
「あまり良いシーズンではなかったんですけど、その中でもいろんなことを試すことができて、実際に+αになった部分も多いと思います。結果につながるのは、来年か再来年になると思うので、そこでしっかり結果につながって、世界との差が縮まるようになると良いなって思います」
ーー具体的には何を?
「全部です、全部。スイムももちろんそうです。スイム、バイクは僕がアドバンテージをもっておきたい。前半でできるだけ差をつけたい。そういった自分のアドバンテージがリオでは全く通用しなかったので、もう一回、そこをやり直します。自分の得意なところからやり直して、世界選手権で大分成果として出てきたので、次はやっぱりランで世界との差を縮めるようにしたいです」
ーー手応えはある感じですか?
「一歩一歩。二歩三歩とはいかないけど・・前には進めています」
ーー来年に向けては?
「東京の2年前で、勝負どころだと思います。1年前には選考が始まるので、そこでそれなりのポジションにいないと東京で戦うこともできないので、来年どれだけ世界との差を縮めて、彼らに戦うことができるかがポイントになると思う。今年一年苦しかったけど、それが実になって結果につながればと思います」
ーー水質については?泳いで変だったとかはなかったですか?
「いま気持ち悪いとかはないです。僕たちがこれで泳いで、今の現状で良いとは思わないけど、みんなが楽しめるお台場の海になれば良いなと思ってます。お台場で2020年トライアスロンがあるというのは非常に価値のあることだと思うので、良くなっていけば良いなとは思います」
ーーお台場でやることで気になることは?試走ができない以外にありますか?
「初めてで、未完成であり、またデモンストレーションだったので、運営の方も確認しながらが多い状態だったので、まだまだなところは、もちろんあると思います。道路幅が狭いとか、アクセスが難しいとか、あるんですけど、それは世界でも時々あるようなことなので・・・変な話、日本だけレベルが低いとかっていう訳では全然ないので気になるような話ではなかったと思います」
ーー東京にむけて課題は?
「全部なんですけど、スイムが良くなってきても今回失敗したりと、やりなおさないといけない部分があります。バイクに関してはコーナリングとかスピードにのったところから減速しないで、コーナーで加速していく技術とかが、僕がうまくできていない部分で、世界の人たちができているところなので、そこをどうにかしたいです。ランについては、まだまだなので、ポジションを見つけて何らか手を打っていきたいと思ってます」
(編集・佐々木延江 写真協力・内田和稔)
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