「パラの舞台へ、もう一度」熱い戦いとなっている2016IPCアイススレッジホッケー世界選手権Bプールは、11月28日に苫小牧(北海道)で開幕した。12月1日は大会期間の中間で試合のない1日。会場の白鳥王子アイスアリーナでは、大会に関わるレフェリーと各国のコーチ陣が恒例の交流試合を楽しんでいた。
下半身に障害を持つ選手が「スレッジ」と呼ばれるそりに乗り、両手にスティックを持って競技するアイスホッケー。カナダなどホッケーが盛んな国で愛され「氷上の格闘技」と呼ばれている。
冬季パラリンピックに1994年のリレハンメル(ノルウェー)で正式競技となった。1998年の長野で日本代表が初出場、2010年のバンクーバー(カナダ)で銀メダルを獲得したが、その後Bプール降格、前回2014年ソチ(ロシア)へは最終予選で敗れ出場を逃している。
このたびホスト国としての世界選手権。チェコ、スロバキア、イギリスを迎えて4カ国による試合は、29日に試合開始し、これまで日本は1日目のスロバキア戦3−1で、2日目のイギリス戦で6−0で快勝した。
この大会で3位までになると、2018平昌パラリンピックへの最終予選への出場権が得られ、2位以上だと、平昌翌シーズンからAプール昇格が約束される。これまで前半の2試合で2勝した日本は平昌への最終予選へとパラの舞台へ一歩近づいた。
試合3日目となる今日は、開幕戦イギリスとの試合を12−0で圧勝したチェコとの本命の戦いが行われる。今日からが本番。開催国のプレッシャーの中で、バンクーバー(2010)銀メダルの日本が、新たに挑むチームでの本領が試される試合は午後5時30分から。