9月18日(現地時間)競技最終日、マラソン(車いす)が行われた。
男子では日本記録保持者の洞ノ上浩太(42歳・ヤフー)の他、副島正純(46歳・ソシオSOEJIMA)、山本浩之(50歳・Team Heart Space)、久保恒造(35歳・日立ソリューションズ)の4選手が出場した。
レースはスイスのマルセル・フグとオーストラリアのクート・ファーンリーの二人が抜け出し、残りの選手が3位争いを繰り広げながら混戦状態でゴールした。結果的に韓国のキム・ギュダエが3位を勝ち取った。洞ノ上は3位と3秒差の7位だった。
レース後洞ノ上は、「疲れは足の方から来るのですが、今回のレースではそれが20キロ辺りから来てしまいました。日本での仕上げがうまくいかず、リオでも体調を崩してしまい自分の持ち味であるスタミナが発揮できませんでした。気持ちだけが焦ってしまい、不安を抱えたままスタート地点に立ってしまったのが敗因です」と今日のレースを振り返った。副島は11位、山本は12位、久保は18位でレースを終えた。
女子では冬の大会と合わせて7回目のパラリンピック出場になる土田和歌子(41歳・八千代工業)が出場した。
女子は男子以上の混戦になった。最後の直線まで7人の選手が争い、最後は中国のリョン・ゾウが抜け出しトップでゴール。土田はトップと1秒差の4位に終わった。
「力を出し切ったので悔いはないです。アメリカの4人の選手がチームワークで声を掛け合い、どの選手が勝負を仕掛けようとしているなどの情報を共有していたので、私もなかなか勝負が仕掛けられませんでした。最後はノーマークだった中国の選手が左から出てきて、アメリカの選手もビックリしたと思います。」
と土田は今日のレースを振り返った。
今回の大会で日本の金メダルが0だったことについて聞かれると、「だから私が取ってやると思ってたんですけど、残念!東京では日本にも金メダルが欲しいですね」と悔しそうな表情を見せた。これからの競技生活について聞かれると、「まだ終わったばかりなので、4年後については帰ってからゆっくり考えます」と答えた。