9月16日(現地時間)競技9日目、ウィルチェアラグビー予選B組の試合が行われ、世界ランキング3位の日本は同1位の王者アメリカと対戦した。
日本はキャプテンの池透暢(のぶゆき)がスティールを決め第一ピリオドを15対14とリードして終えた。その後第二ピリオドで25−27とリードされるも、第三ピリオドで再び追いつき、39−39で最終第四ピリオドを迎えた。第四ピリオド、エースの池崎大輔のスティールなどにより日本がリードする時間が続くも、試合終了まで残り0・9秒のところでアメリカに追いつかれ、試合は延長戦へ。
延長戦、第四ピリオドで見事なスティールを見せチームのピンチを救った池崎大輔が味方のパスをキャッチミスし、アメリカボールに。日系アメリカ人のチャック青木が残り4・8秒でゴールを決め、56−57で敗れた。
敗れたものの、日本は最後までアメリカを苦しめる好ゲームだった。
「やっぱりトランディション能力、パワー、スピード、全てにおいてチーム力のあるさすが世界ランキング1位だなと思いました」試合後池崎は、アメリカ戦を振り返りながら話した。「すごい試合でしたけど負けは負けです。上位に行けばこういう1点2点の重みがあって、一つのミスも許されないという状況で、自分のミスで負けにつながったというのは悔しいの一言です」
攻守に渡ってチームに貢献した池崎だが、一つのミスが試合の流れを変えた。
キャプテンの池は「疲れましたね。もう声もでないくらい。それぐらい全力を出し切れたのは自分たちの成果ですし、最後まで戦い抜くことができればアメリカに勝利することもできると信じて、決勝戦でアメリカと当たって真のチャンピオンになりたいという目標ができました。まずは明日の準決勝で、倒すべき相手を倒していきたいと思います。今日のような試合ができれば、どこが来ても勝てる。そう思えるような試合内容でした」と、明日の準決勝へ気持ちを切り替えた。
日本は明日、この後行われるカナダ対オーストラリア戦の勝者と準決勝を戦う。