9月16日(現地時間)競技9日目、400メートルで銅メダルを獲得した辻沙絵(21歳・日体大)が200メートル(T47)の決勝に臨み、7位で競技を終えた。
これまで100メートル、400メートルに出場した辻にとって、今回の200メートル決勝がリオパラリンピック最後のレースになった。
辻は「トップの選手はレベルが高いと分かっていたので、焦らず自分のフォームで走りたいと思っていました。それでも国内の大会では、レース中自分より前を走る選手がいないので、他の選手が前に出たときにかたくなってしまいました」と今日のレースを振り返った。
レースはアメリカのデジャ・ヤングが優勝。ポーランドのアリクジャ・フィオドロが2位だった。
辻は今回のパラリンピックを通して、世界と自分のレベルの差を実感したという。「もっともっと早くなりたい」その思いを胸に、4年後に向け再スタートをきる。
4年後の東京について聞かれると「まだまだパラスポーツというのは知られていないです。パラスポーツは面白いんだってことを、自分自身の結果を踏まえてみなさんに知っていただき、2020年の東京大会ではこの選手を見たいから来たと言ってもらえるような選手になっていきたいです」と力強く答えた。
4年後の東京で、満員の観客席から送られる辻への声援。そんな想像が膨らむような、躍進したリオパラリンピックになった。