9月15日(現地時間)競技8日目、男子1500メートル決勝(T52)が行われ、日本の佐藤友祈(27歳・WORLD-AC)が銀メダルを獲得した。400メートルと同じく、アメリカのレーモンド・マーティンが金、佐藤が銀という結果になった。
レースはマーティンが好スタートでリード。その後400メートル付近で佐藤がマーティンを抜き去りトップに立った。しばらくは佐藤がレースを引っ張る展開が続いたが、最後にマーティンが佐藤を抜き返し、そのままの順位でフィニッシュした。
レース後、会場に佐藤の失格がアナウンスされたが、それは誤報であった。
「失格になるようなことは何もしてなかったので、割と冷静に結果を待つ事が出来ました」と佐藤。
また今回のレースについては、「スタートでマーティン選手にリードされることは分かっていたので、中盤で抜くというレース前の作戦通りに走れました。最後は僕もいっぱいいっぱいで、外からマーティン選手が来るのに気がつかなかった。経験の差ですね。でも、今の自分の力は精一杯出し切りました」と振り返った。
佐藤は初めてのパラリンピックを2つの銀メダルで終えた。
競技を始めてまだ4年。これからまた経験を積み、4年後の東京での活躍を大いに期待させるリオパラリンピックとなった。