競技6日目の9月13日夜(現地時間)、車いすテニス女子ダブルスの3位決定戦が行われた。日本からは、開会式で日本選手団の旗手を務めた上地結衣(22・エイベックス)と二條実穂(35・シグマクシス)が出場した。
相手はイギリス代表のジョーダン・ホワイリーとルーシー・シュカー。ジョーダンは普段上地とダブルスのペアを組んでおり、今年行われたウインブルドン車いすの部女子ダブルスでは3年連続で優勝を果たした。上地は今回、お互いのことを理解し尽くした相手との対戦となった。
試合はジョーダンとルーシーのペアが、イギリス応援団の後押しを受けて第一セットを先取した。すると第二セットから上地と二條は作戦を変え、それまで二條がボールをつなぎ、上地がポイントを取るという作戦から、二條も積極的にポイントを稼ぎに行った。その作戦がうまくはまり、日本は第二セットを6−0のストレートで奪取した。
日本はこのままの勢いで勝利するかと思われたが、第三セットに入ると再びジョーダンとホワイリーペアが上地を前に出させない試合展開を見せ、日本の攻撃を封じた。上地と二條は最後まで粘りのテニスを続けたが、第三セットを1−6で落とし、女子ダブルスは4位に終わった。
二條は「やっぱり勝って終わりたい気持ちが一番でした。パラリンピックの舞台で勝ちと負けの両方を経験して、勝ちたい気持ちが強くなりました。(パラリンピックは)普段の試合よりも、よりみなさんの気持ちを背負っている大会だと感じました。応援も心強かったし、上地選手と一緒に戦えたことも心強かったです」と今回の大会を振り返った。
上地は「(ジョーダンとは)一緒に戦っている分、どっちに打ってくるだろうなというのはお互いに分かってると思うので、お互いを抜くというより、パートナーを動かしたりだとか、パートナーを使って自分たちが動くかを意識していました。(試合前にジョーダンと)二人ともジングルで負けてしまい、ダブルスでも決勝に行けなかったので、お互い頑張ろうと話しました。シングルスとの切り替えはできていました。心強いパートナーもいますし。ダブルスの分まで、次のシングルスは最後まで戦いたいです」
と、シングルスの3位決定戦へ臨む意気込みを見せた。
シングルスの3位決定戦は14日に行われる予定だ。