9月13日(現地時間)競技6日目、車いすテニス男子ダブルスの準決勝が行われ、日本の国枝慎吾(32・ユニクロ)と斎田慎司(44・シグマクシス)ペアがイギリスのアルフィー・ヒューイットとゴードン・リードペアと対戦した。
イギリスのペアは、アルフィーが18歳、ゴードンが24歳と若いペアだが、今年のウインブルドンを制し勢いにのっている。
試合は序盤からアルフィーとゴードンが攻撃的なプレーを見せ、国枝・斎田がそれを受ける形となった。途中ミスをする場面もあったが終始攻撃的なテニスを貫いたイギリスペアに、第一セットを2−6で先取される。
第二セット、国枝と斎田はイギリスペアの積極的な攻撃をうまく防ぎながら前に出ていくが、あと一歩届かず4−6でこのセットも落とし、セットポイント2−0で敗れた。
試合後国枝は、「(イギリスペアが)すごい勢いだったのでビックリしましたね。相手の攻撃的なテニスにこちらも打ち合うしかないと思い、二セット目からは打ち合えてたんですけど、やっぱりグランドスラムとってるペアっていうのは強いですね。若さの勢いってのがありました」と今日の試合を振り返った。国枝は同日に行われたシングルス準々決勝でもフランスのステファン・ウデに敗れており、リオパラリンピックでの試合は明後日行われるダブルス3位決定戦を残すのみとなった。
斎田は「シングルスで国枝選手が残念な結果になってしまったので、その分もダブルスの決勝目指して頑張ろうということだったのですが、ダブルスでも負けてしまい、今は残念な気持ちと悔しい気持ちでいっぱいです。(イギリスチームは)ミスをしても強気の姿勢を崩さずに攻めてきて、調子を取りもどしていたので、その辺が相手の強さかなと思いました。国枝選手はもしかしたら本調子じゃなかったのかもしれませんが、勝ちに対する意欲や気持ちは普段の大会よりも増して集中していましたし、準備も怠っていませんでした。負けた後の試合は難しいのですが、勝って、笑って終われるように、心と体の準備をしていきたいと思います」と、ペアの国枝選手を気遣う場面も見られた。
準決勝のもう一試合には、日本の三木拓也・真田卓ペアが出場し、フランス代表のステファン・ウデとニコラ・バイファーのペアに善戦するも破れた。
これで3位決定戦は日本人ペア同士の戦いになることが決まった。
3位決定戦は現地時間15日に行われる。