9月9日(金)、リオパラリンピック競技2日目、カリオカ・アリーナで広瀬順子(B3・57kg級/25歳・伊藤忠丸紅鉄鋼)は、ロンドンパラリンピック銀メダリスト・ブラジル選手と対戦して敗れたが、3位決定戦でスペインの選手に勝ち、銅メダルを獲得した。リオパラリンピックでの女子初のメダルであると同時に、アテネ以降のパラリンピック柔道の取り組みでも初となる。
「(準々決勝で)ブラジルの応援がすごかったのは、逆にやるぞ!って気になりましたが、相手が強かった。自分の技がなかなかかけられなかった」と語っていた廣瀬。昨夜は同じ日本代表である夫の廣瀬悠から最終調整を受けてスペインの選手に挑んだ。
表彰には、ブラジル、スペインはもちろんだが、日本女子メダル第1号ということもあり、日本からも多くのカメラマンが駆けつけ、観客の大歓声の中での表彰式となった。
「メダルの重みを感じる」と受賞後に話す広瀬。
病気により視力が悪くなってから3年ほどのブランクを経た大学時代に、ゴールボールの選手たちが眩しく見えたのがきっかけで、柔道に復帰した。廣瀬悠とは昨年8月「一緒にいて楽しく柔道をやっていけそう」ということで、自分からプロポーズしたという。夫の広瀬は、明日競技3日目の午後に行われる男子90kg級の試合に出場する。
「(妻が)メダルを獲れて、これでリラックスして自分の試合に臨めます」と報道陣に話していた。