一般のプロテニスは、世界各国で毎週のように開催される大会に出場している。国内外で行われているトーナメントに参戦することを、ツアーと呼ぶ。車いすテニスの世界トップレベルの選手も、一般のプロテニスと同じように、ツアーを回っている。トーナメントで勝ちあがるごとにポイントが加算され、世界ランキングとして自分の順位が決められる。 今では、車いすテニスだけの特別な組織を持たず、国別対抗戦やジュニアトーナメントと同じようにITF(国際テニス連盟)によって統括されている。世界レベルでは、一般のテニスと車いすテニスが、それだけ“差のない”同等レベルのスポーツとみなされている。 そうした世界の流れの中で、日本国内の車いすテニスの指導・育成は、オランダやアメリカなど福祉先進国と呼ばれる国と比べても優れていると言われる。 2004年アテネパラリンピックに出場する日本人選手も、もちろん世界トップレベルの実力者がそろっている。 中でも注目は、国内実力bPの斎田悟司(32)と、そのbP斎田の地位をおびやかすように急速に力をつけてきた若手、国枝慎吾(20)である。ライバルであり、同輩でもある斎田と国枝は、ともにアテネで金を獲ることを目標にツアーを回り、トレーニングを積んできた。その成果を発揮する、大舞台が目前に迫っている。
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