1月30日に幕を開けた世界選手権も、いよいよ最終章に入りました。残る日程は今日と明日の2日間、スラロームを残すのみです。そして、男子の視覚障害と立位クラスのレースが行なわれた今日(2月5日)もまた、「金メダリスト誕生」のうれしいニュースをお届けできることになりました。スーパーG優勝の東海将彦選手(LW5/7)が、2個目の金メダル獲得です。
1本目、東海選手は3位につけます。ただし、首位のトーマス・フィル選手(LW9/2・スイス)とは、0秒5を切る僅差。2本目の逆転が充分に期待できる展開となりました。そして2本目、クラス内3番目にスタートした東海選手は、決して守りに入ることなく、1本目よりも積極的な滑りでゴールし、上位2選手を待ちます。1本目2位のアルノ・ヒルシュビュール選手(LW9/2・オーストリア)が合計タイムで遅れ、さらに1位のフィル選手もゴール直前で転倒。この瞬間、東海選手の優勝が決まりました。
他の日本勢は、三沢拓選手(LW2)と阿部敏弘選手(LW6/8)がそれぞれのクラスで7位。また、1本目6位という好位置につけていた井上真司選手(LW6/8)は、残念ながら2本目で途中棄権に終わっています。
日本チームのメダル獲得は、ここまで1日も休むことなく続いています。最終日となる明日は、女子の各クラスと男子チェアクラスの選手たちが、スラロームに出場。最後の活躍に期待してください。
東海選手のコメント
「1本目は、ゴールしたいという気持ちが先に立って守りに入った滑りになってしまい、3位という不甲斐ない順位になってしまったので、2本目は思い切っていこうと心に決めて滑りました。タイム差がなかったので、充分にいけるという感覚はありました。(日本チームは)昨日まで連続で表彰台に上がっているので、それを途切れさせないように思い切って滑りました。このスラロームが一番メダルをとりたかった種目なので、本当にうれしいです。最高の大会でした」
(写真 表彰台の東海選手)
→リザルト(PDF)
【堀切】