3月13、14日の二日間、神戸ウィングスタジアム横フットサルコートで第2回全国視覚障害者サッカー選手権大会が行われた。
ブラインドサッカー。アイマスクで完全に目を隠し、音の鳴るボールを使うこと以外はフットサルのルールとほとんど変わらない。W杯前の文化交流を機に韓国から伝わってきたばかりの競技だ。アテネでは、日本チームは出場しないが、正式競技として初お目見えする。
二回目を迎えた今大会は、参加チーム数が昨年の4チームから7チームへと増加し、関西、関東のチームに加え、新潟のチームも出場するなど地域的にも広がりを見せている。誰もがこの1年間の成果を口にするほど、スピードや技術面でのレベルが上がっている。そのなかでも、選手層の厚いつくばアスティガーズが、決勝戦でB.C.ぴんきぃずを4−0と圧倒し優勝した。(写真)
大会を評して日本視覚障害者サッカー協会の釜本美佐子理事長は、「スピード、力強さ、技術…。全てのレベルが上がった。日本の人たちはいつになったら世界と互角に戦えるのかと思っていたけれど、この1年間ですごくうまくなった」と満面の笑顔で話した。ブラインドサッカーの普及に手ごたえを感じているようだ。
今年の構想は「関東リーグをつくること」、「ベトナム、タイとアジアリーグをつくること」。選手は大会に出場する機会が増え、ますますレベルアップにつながりそうだ。
選手たちが見据えているのは4年後の北京大会。そのためには2006年の世界選手権で上位に入ることが条件になる。
<大会結果>
優勝:つくばアスティガーズ
準優勝:B.C.ぴんきぃず
第三位:新潟こしひかりーず
MVP:田村友一(つくば)、葭原滋男(ぴんきぃず)、宮島健二(新潟)
【文、写真・瀬長あすか】
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