9月22日、第19回電動車椅子サッカー関東大会、ディビジョン1の試合が横浜ラポールで開催され、地元・横浜クラッカーズが2011年以来の優勝を達成した。
初戦、日本チャンピオン・レインボー・ソルジャーを1ー0で制し、横浜対決となった横浜ベイドリームとの決勝戦では、競技開始5分での長岡の先制点に勢いを得て3−0で勝利した。大会MVPは、横浜クラッカーズ・紺野勝太郎が選ばれた。
関東大会は、関東圏で活動する12のチームにより毎年行われ、より競技性を追求するディビジョン1の6チームと、楽しみを追求するディビジョン2の6チームに分かれ、2日間行われる。
1日目に優勝した横浜クラッカーズ・平野誠樹監督は、ディビジョン1の競技志向をもち、チームと電動車椅子サッカーの運営に長く携わってきた。選手として活動していた2004年、本サイトのアテネパラリンピック取材に参加し、全世界のCPサッカーを取材発信(※)。2010年初めて行われた東京での世界選手権大会も記者として仲間の活躍を発信した。現在はチームの監督として、日本代表として世界で活躍する選手をサポートしている。
「4大会ぶりに、地元開催・地元対決で優勝できて嬉しい。2020年東京で開催されるパラリンピックへの注目とともに、電動車椅子サッカーの普及に取り組んでいきたい」と、試合後に笑顔で話してくれた。
電動車椅子サッカーは、電動車椅子を使って生活する重度障害者のスポーツとして世界中で行われている。日本では全国9ブロック・35チームが日本電動車椅子サッカー協会に所属して活動している。協会やブロックを運営するメンバーとしては選手が中心となり、競技としての強化や普及の方向性について意思決定が行われ、世界選手権、アジア選手権などにも遠征している。
関東ブロックからは、春に行われた予選の結果で、横浜ベードリーム、横浜クラッカーズ、レインボー・ソルジャー、ウィニング・フェニックスの4チームが静岡で10月に行われる全国大会に出場する。
<参考(※)>
「ゴールを狙え」もときのCPサッカー便り